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アロング家庭教師センター
主宰者 松尾宗弘
連絡先・所在地

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個別“対応”指導
に、込めた意味

個別指導と個別“対応”指導は
決して同じものではありません。
ただ個別に教えるだけでは、
学力の向上は望めません。

 昨今すっかり増えた、個別指導塾。流行、と言って良いだろうか。それとも今後、主流として定着するのだろうか。
 実は私の学習指導のキャリアの最初は、個別指導塾の講師だった。1990年代の前半だった。当時は少なかった個別指導塾で、働き始めた。

 個別指導塾。一人々々に合わせられるシステムを備え、よほど効果が出るのだろう。楽しい仕事になりそうだ。
 という思いは、あっという間に打ち砕かれた。
 なんだ、これは……

 「君は、ここに取り組みなさい」。「隣の君は、ここだ」。――などという事くらいは、出来る。していた。しかし、個々の理解の程度に応じた教え方は、システム(教材)任せでは出来ない。
 いや、でも、それが肝心だろうに……。
 仕方がない。そこは、人(講師)が対応する。とはいえ、一対一で教えるわけではない。一人の講師が、何人かの子に教える。つきっきりで、ある特定の子に教えていたら不公平だ。
 いきおい、一通り説明して、「それじゃ、この問題もう一度やってみて」などと言い残して次の子の所へ……を繰り返す事になる。そして、後で見てみると、教えた事が出来ていない。分かっていない。覚えられていない。
 そんな事ばかりだった。

 それはそうだ。
 子供の反応を見ながら説明する事が、出来ていないのだから。そんな時間的余裕は、無いのだから。
 子供のほうも、先生に「わかった?」と尋ねられれば、ついつい「はい」と言ってしまうのだから。あまり先生を引き留めてはいけないと分かっているから。あるいは、単に習慣的に……分かってもいないのに「はい」と返事する子は、多い。

 そしてこれは、生徒が少なく、二人だけであっても、同様なのである。一人に説明している間、もう一人の子は隣で、問題が解けないまま先生を待っていたり、さっきと同じ間違いを繰り返すだけだったり。
 いや、優秀な子であれば、こんな事はない。塾側の“想定どおりに”進む。しかし優秀な子は、塾に、ましてや個別指導塾などに、必ずしも来なくて良いのである。

 個別指導(塾)。取り組ませる内容は、確かに個々別々である。しかし、教材は一律だ。ただし、同じ教材の異なるページに取り組ませるし、進み具合も人それぞれだから、一応、看板に偽りは無い。
 だが、個々に合わせた教え方が、どれほど出来ているのだろう?
 あぁ、個別指導って、こんなもんなのか…。普通の塾より、高い月謝をとるのにね。

 普通の塾なら、まとまった時間を、必要な説明をするために費やすけれど、個別指導塾だと、丁寧に説明なんかしていたら時間が足りない。なにしろ、この子と隣の子と、そのまた隣の子では、それぞれ話すべき事が異なるのだ。
 すると普通の塾のほうが、安くて高品質なのだろうか?
 多少の罪悪感を覚えた、個別指導塾。それが今、ずいぶん増えた事に、違和感を覚える。それとも、個別指導塾全体が、あれ以来なにか大きな進歩を遂げたのだろうか?

 その後、私は集団指導の塾で長く教える事になった。ただし少人数制で、一度に相手にするのは十人程度までだったのだが……
 やはり、いかに少人数とはいえ、理解の程度が不揃いな子たちだ。何を話しても、それを分かってくれる子も居れば、そうでない子も居る。分かり切っているから、もういいよ、という子も混じっている。
 無駄時間が長い事は、否めない。

 ところで、その塾で私は非常勤だったから、一対一での学習指導を独自に始めた。それが1995年。以来、二つの指導形態を並行して経験し続けたわけだ。
 そして2002年、完全独立する際に選んだ指導形態が、一対一であった。

 一対一。これでなければ、きちんと教える事なんか、出来るものか。これでなければ、お金や時間を無駄にさせない指導なんか、出来るものか。
 一対一での指導だと、必然的に料金は高くなる。しかし、高い料金を避けて、やたらな塾を選べば、「安物買いの銭失い(ついでに時失い)」になる事を、多くの人に知っていただきたい。

 一対一での指導。この形態は、個別指導と呼ばれてしまうのだろう。だが私としては、そう呼んで欲しくない。「一応、看板に偽りは無い」塾と一緒にされては、不満である。
 私は自分の指導形態を、「個別“対応”学習指導」と呼ぶ事にしている。

 一人々々の現状に応じて、何を指導すべきか考える。同じ内容を教えるにしても、教え方は一人ずつ異なる。どこから説き起こすべきか、どんな手順を踏んで行くのが良いか、言及しないでおくべき点は何か、一人々々に合わせて考える。
 使う教材も、一人々々に合わせて選ぶ。かつ、その使い方を一人々々に合わせる。初めに選んだ教材が、その子に向かないと思えば、すぐに変える。教材を使わないほうが良い日だって、ある。
 こうして徹底的に、個別に対応する。そんな指導を続けている。

 個別指導塾が増えたが、ここまでする所は少なかろう。
 やはり、誰に教えるにも、同じ教材を使っていないか。だから、たとえば二次方程式を学ぶと、誰が学んでも同じ説明を読む(聞く)事にならないか。理解の程度に応じた説明や設問が用意されているとしても、数パターンしか無いのではないか。
 それでも、この子は二次方程式に取り組み、隣の子は図形の相似に取り組んでいれば、なるほど確かに、個別に学び、個別に指導されている事になるのですね。

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当塾の主宰者は療術師(整体師)でもあります。
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  解剖・生理・病理・栄養学・施術も学びました

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